「キッチンリセット」を1カ月間やってみました
この記事は「キッチンリセット」を1カ月間続けてみてわかったこと、感じたことをまとめた実践記録です。
料理はわりと好き
片付けは特に好きではない
掃除も整頓も得意とは言えない
普段から家事は「ほどほど」な私が、気持ちよくスタートする朝を習慣化するためのキッチンリセットに挑戦してみました。
続けるために心掛けたことは、習慣化するためのコツとして元の記事にも挙げた3つ。
- “ついで”にやる
- 手間を減らす
- スモールステップで始める
ただし、無理をして家事を増やすのは本意ではありません。
なるべく自然に、キッチンリセットを負担に感じないよう家事に取り入れることを目標にチャレンジしました。
Step1「シンクとゴミ受けを必ず洗う」を1週間続ける
最初に設定した目標は「シンクとゴミ受けを必ず洗う」
習慣化するコツのひとつ、スモールステップで始めることを意識して、まずは小さな一歩から。
▶ やってみたら
普段から毎日シンクをさっときれいにする習慣はありました。
ゴミ受けを洗うのは2~3日おき。
「キッチンリセット」では、シンクを隅々まで洗剤を使って洗い、排水口のゴミを捨ててゴミ受けを洗い、新しい水切りネットをセットするところまで。
まずはこの3工程を毎日夕食の片付けついでにやることにしました。
はじめの3日ほどは、水切りネットを使ってシンクを掃除してみました。
ストッキングタイプの水切りネットは、泡立ちが良く汚れを絡め取る力も十分。
ただ、手の大きさにフィットするスポンジに比べ、薄くて少々使いにくいのは否めません。
そこで私は、結局スポンジで洗うことに。
スポンジを使った方が効率よくシンク全体を洗うことができます。
ストレスを感じない方法を選ぶのも続けるコツのひとつかもしれません。
今まで何気なく使っていたけれど「あって良かった」と感じたのが、吐水口が引き出せるタイプのホース水栓です。
シンクの隅々まで簡単に水を流すことができて、とても便利。
シャワーへの切り替えができるタイプなら、もっと使い勝手が良さそうです。
Step1にかかった時間は、いつもの後片付け+2分程度。
それほど負担に感じることもなく、1週間続けることができました。
Step2 Step1 +「ワークトップ、コンロを拭く」
Step2に進む前に行ったのが、ワークトップやコンロ周りの片付け。
これも続けるコツのひとつ、リセット作業のたびに物をどける手間を省くための準備です。
ワークトップには思いのほか物がいっぱい。
毎日頻繁に使うもの(キッチンペーパーやキッチンバサミ、まな板&包丁スタンド、食器用洗剤など)
ゴミに出す前に洗って乾燥中のもの(ペットボトル、牛乳パック、食品トレーなど)
良く言えば生活感のあるキッチン。
でも、リセット作業のことを考えると、ワークトップには極力ものを置かずスッキリとさせておくのが理想です。
キッチンペーパーやまな板&包丁スタンドなどは、新たな居場所を作って収納することに。
洗って乾燥中のペットボトルなども、仮置き場を作りました。
出したままにするものは最低限に抑え、いざStep2「ワークトップ、コンロを拭く」へ。
▶ やってみたら
元々、ワークトップやコンロは汚れたらすぐに拭く習慣が身についていました。
置いてあったものを片づけてスッキリした分、リセット作業としては本当にさっと拭くだけです。
ポイントは、濡らしたマイクロファイバークロスを固く絞って、跡が残らないように拭き上げること。
どうしても拭き跡が残ってしまう場合は、乾拭きするとあっという間に綺麗になりますよ。
毎日こまめに拭くことで、油汚れも難なく落とすことができると実感。
リセット作業が苦になることもなく、無事続けることができました。
Step3 Step1、2 +「シンクの内側を拭く」+「アルコール除菌スプレーで仕上げする」
さて、キッチンリセットを始めてから約2週間が経ちました。
不思議なことに、毎晩キッチンをきれいに整えることがなんだか気持ち良い!
リセット作業を終えないと物足りない感覚になってきました。
Step3では、「シンクの内側の水滴を拭く」「アルコール除菌スプレーで仕上げする」というタスクを追加しました。
▶ やってみたら
我が家のキッチンはシンクもワークトップもステンレス製。
素材の性質上、シンクに残った水滴がとても目立ちます。
シンクについた水滴は必ずしも拭き取る必要はないと思いますが、私の場合はさっと拭きとるようにしています。
人造大理石やホーロー製のシンクなら、それほど気にならないかもしれませんね。
仕上げに除菌スプレーを吹きかけたキッチンペーパーで全体を拭いて、作業終了。
コロナ禍で除菌に気を遣うようになった方は多いと思いますが、感染症のみならず食中毒予防のためにも除菌までやっておくと安心です。
プラスαでやるようになったこと
一般的なキッチンリセット作業はこれでおしまいです。
「朝を楽にするために」と強く意識した結果、プラスαでやるようになったこともいくつかありました。
〇布巾の漂白
キッチンリセット時に漂白剤につけておき、お風呂から出たあとにすすぎ洗いして干す。
〇翌朝の準備
翌日に使う手拭きタオル、布巾のセット、朝ご飯の食器の準備など。
プラスαと言っても、元々朝起きてからやっていたことを夜のルーティンに変えただけ。
1日トータルで考えると、作業量は変わりません。
ですが、朝起きてからの準備はとても楽になりました。
「キッチンリセット」で一番難しかったのは
キッチンリセットを実際にやってみて一番難しいと感じたのは、物を置かない状態を維持することです。
逆に、物を置かない状態さえ維持できてしまえば、シンクを洗ったりワークトップをきれいに拭くという作業は全く苦ではありませんでした。
キッチンで特に置き場に困ったものは、使用頻度の高いもの。
具体的にはまな板、包丁、ハンドソープ、食器用洗剤、スポンジ、ゴム手袋などです。
一日の終わりに全てを片付けるという方法もありますが、私の場合はハンドソープ、食器用洗剤、スポンジに限り、定位置に常に出しておくことを選択しました。
ワークトップを拭くときに退ける手間はありますが、キッチンリセットのために全てを収納して、使い勝手が悪くなってしまうのは本末転倒。
一日に何度も使うものは、ストレスなく使いたいものですね。
1ヵ月続けてみてわかったこと
キッチンリセットを1ヵ月間続けてみた率直な感想は、思っていたほど大変ではないということです。
むしろ、掃除しやすい環境を整えておくだけで、リセット作業をこんなにもすんなりとルーティンワーク化できたことに驚くほどです。
2回目以降はリセットのハードルが一気に下がる
普段のキッチンの使い方によりますが、ちょっと気合いが必要なのはリセット1回目です。
置いてあるものを片づける
溜まっていた汚れを落とす
最初の1回だけは少し時間と手間がかかることを覚悟して。
これさえクリアしてしまえば、次の日からはものを退ける手間も、頑固な汚れと格闘する必要もありません。
ハードルは一気に下がります。
1日分の汚れなら落とすのも簡単
キッチン掃除で溜め込むと面倒なのは、なんといっても油汚れです。
ですが、1日分の汚れなら驚くほど簡単に落ちます。
濡らして固く絞ったマイクロファイバークロスで拭くだけ。
油跳ねが激しい料理をした後でも。
洗剤を使わなくても、ゴシゴシ力を込めなくても。
油は冷えて固まってしまう前にささっと落としてしまいましょう。
拭きにくい水栓周りは吸水スポンジがあると便利
物を置かないようにしていても拭き難さを感じるのは、水栓周りです。
形状が複雑なうえ、気をつけていても水撥ねゼロにするのは困難だからです。
我が家の場合は、子どもがお皿を洗ってくれた後などは特に水栓周りがびしょびしょになります。
場合によってはマイクロファイバークロスで一拭きするだけでは吸水しきれないことも。
そんなときは、吸水スポンジなどを使うと簡単に水滴を取り除けますよ。
食中毒予防にもなることで安心感がUP
キッチンリセットをする一番のメリットは、整ったきれいなキッチンで次の日の朝を迎えられること。
もうひとつの大きなメリットは、感染症や食中毒予防にもなることです。
水廻りもワークトップもしっかりアルコール除菌しておけば、安心感がUPしますね。
消費量が増えたものも
キッチンリセットを毎日続けることで、消費量が増えてしまったものもあります。
- スポンジ(週に1回交換)
- 水切りネット(毎日交換)
- アルコール除菌スプレー(パンデミック時に比べれば微々たるものかもしれません)
許容できないほどの負担ではないものの、少々コストパフォーマンスが気になるところです。
使い捨てることを考えると、質より量を重視しても良いかもしれませんね。
さいごに
私の場合は、「朝を楽にするために」という意識でやることが、キッチンリセット継続に繋がったのかもしれません。
実際、朝起きてすぐに朝食やお弁当作りの準備に取り掛かれるのはとても楽。
朝からキッチンが整った状態なので、寝起きでも気分良く動ける気がします。
今後も続けていきたい習慣になりました。
家事ひとつひとつを切り取ると、ほんの少しの手間に過ぎません。
ゴミ受けを洗う
ワークトップの上を片づける
水栓周りの水滴を拭く
でも、小さな手間が積み重なるから、家事って面倒で大変なんですよね。
毎日完璧を目指すのではなく、小さなことから始めてみても良いと思います。
夜のうちに、ひとつ仕事を済ませておく。
たったそれだけで、ちょっとゆったりした気持ちで朝のコーヒーを飲めるかもしれませんよ。