気持ち良くスタートする朝を習慣化するための「キッチンリセット」
キッチンリセットってなに?
1日の終わりにキッチンの掃除をして、きれいな状態に整えることを「キッチンリセット」と言います。
近年、キッチンリセットを毎晩のルーティンワークにする人が増えているのをご存知ですか?
朝起きた時に、キッチンがすっきりと片付いた状態だと気持ちが良いですよね。
忙しい朝も爽やかな気分で迎えられそうです。
でも、1日の終わりに毎日掃除をするとなると、
自分には無理なのでは?
三日坊主で終わりそう・・・
と感じて、チャレンジすることさえ躊躇してしまう人も多いと思います。
キッチンリセットの本来の目的は、次の日の朝を気持ちよくスタートさせること。
つまり、翌日のための準備です。
小学生の子どもに「明日の時間割を準備してから寝ようね」と習慣づけるのと同じ。
朝、時間に追われて焦ることがないように準備をすると思えば、なんとなく続けられる気がしませんか?
ここでは一般的なキッチンリセットのやり方や継続するためのコツをご紹介します。
自分に合った持続可能なキッチンリセット法を見つけ、ぜひ気持ちよく過ごせる朝を習慣化しましょう。
キッチンリセットをするメリット
キッチンリセットをするメリットは、なんと言ってもきれいに整ったキッチンで朝を迎えられることです。
何かとせわしなくバタバタしがちな朝。
できるだけ効率よく、手間をかけずに朝の準備をしたいものですよね。
夜のうちにキッチンをきれいに掃除しておけば、朝起きてすんなりと朝食の準備に取り掛かることができます。
ゴミの日の朝も、前の晩にゴミをまとめておけば朝は運ぶだけ。
小さなことかもしれませんが、朝の貴重な時間に少し余裕が生まれるだけでもストレスが減りそうですね。
もうひとつの大きなメリットは、キッチンの汚れを溜め込まずに済むことです。
キッチンは油汚れや水垢などが蓄積しやすい場所。
溜め込んでしまうと、こびりついた頑固な汚れが落ちにくくなります。
1日単位、数日単位の軽い汚れのうちにきれいにするのがキッチンリセット。
上手に習慣化できれば、年末に気合いを入れて大掃除をする必要がなくなるかもしれませんね。
もちろん、継続することでキッチンを常にきれいに保てるというメリットも。
いつもきれいなキッチンを前にしたら、料理へのモチベーションも上がるのではないでしょうか。
キッチンリセットの方法
キッチンリセットには決まった方法があるわけではありません。
ここでご紹介するのは、一般的に行われているキッチンリセットの手順です。
必ずしも全ての工程をこなさなくても大丈夫。
ご自身が習慣化しやすい方法にカスタマイズして実践してみてください。
キッチンリセットのベストなタイミングは、夕飯の食器洗い後。
洗った食器や調理器具は拭いて片付けるか、食器洗い乾燥機の中に入れておくか、ワークトップの上になるべく物がない状態で始めましょう。
いつもの片付け+5~10分の“ついで掃除”と考えるのがおすすめです。
① シンクとゴミ受けを洗う
まずはゴミ受けに溜まった生ゴミを捨て、シンクとゴミ受けを洗います。
シンクを洗うスポンジは、毎日洗って清潔にしていれば、食器洗い用のものでも問題はありません。
気になる方はシンク洗い用のスポンジを用意するとよいでしょう。
食器用のスポンジでシンクを洗いたくない
シンク専用のスポンジを置きたくない
という場合は、排水口に使う水切りネットを使うと効率的です。
使い方はスポンジと同じ。
水切りネットに少量の洗剤をつけて、シンクをこすり洗いします。
スポンジのような量感がなく、最初は使いにくいと感じるかもしれません。
ですが、泡立ちがよく汚れも落としやすいため、慣れてしまえば気にならなくなります。
あとはシンクを水ですすぐついでに水切りネットもサッと洗い、そのままゴミ受けにセットして使うだけです。
② コンロ、ワークトップを拭く
濡らした台拭きでコンロ、ワークトップを拭いていきます。
もし油汚れなどがひどい場合は、予めキッチンペーパーで拭き取っておきましょう。
台拭きにおすすめなのは、マイクロファイバータオル。
吸水性、速乾性に優れ、油膜やくもりなどの軽い汚れなら洗剤を使わずに拭き取ることができます。
キッチンリセットに布巾を使うことに抵抗を感じる人は、洗って使えるキッチンペーパーを使うのもおすすめです。
ここで気をつけるのは、1日分の油汚れや水滴を残さないように拭き取ること。
キッチンのお掃除で大変なのは、汚れが蓄積してしまうことです。
頑固な油汚れを落とすのは大変ですが、1日単位の汚れならばサッと拭くだけで簡単にキレイになるのです。
③ シンク周りの水分を拭く
シンクや水栓の周りの水分を拭き取ります。
水栓周りは特に水分が残りがちになる場所。
水分が残ったままになっていると、水垢の原因になります。
しっかりと水分を拭きとって清潔感を保ちましょう。
シンクの内側まで拭き上げるかどうかは、キッチンリセットを既に習慣化されている方でも意見が分かれるところです。
リセット後にもうシンクを使わないのであれば、シンクの内側の水分も拭き取っておくと水垢知らずのシンクになりますよ。
④ アルコール除菌
最後にアルコール除菌をしておくと、食中毒予防効果が見込めます。
拭き取り不要なキッチン用アルコール除菌スプレーなら、シンク、ワークトップ、コンロなどにシュッシュッと吹きかけるだけで終了。
手間がかからなくて助かりますね。
「拭き取り不要」と記載がない場合は、清潔な布巾、またはキッチンペーパーにスプレーしてから、ワークトップなどを拭けばOKです。
習慣化するための3つのコツ
気持ち良く朝を迎えるためにキッチンリセットを習慣にするには、まずは続けることが大切です。
掃除が苦手な人にとっては、「続ける」というのが一番難しいことかもしれません。
ですが、続けるにはコツがあります。
少し工夫をすることで、続けやすくなるのです。
“ついで” にやる
寝る前にいざキッチンの掃除をしようと思うと、睡魔に負けてしまったり、面倒な気持ちになってしまいがち。
一息ついた後では、なかなか重い腰を上げられないものです。
キッチンリセットは夕食後の食器洗いの“ついで”にやってしまうのがおすすめです。
夕食後の片付けの流れに組み込んでしまえば、家族の協力も仰ぎやすいかもしれません。
手順を読むと大変そうだと感じるかもしれませんが、まずはいつもの片付け+5分と考えてやってみましょう。
“ついで掃除”なら、続けるのもそれほど苦ではなくなるのではないでしょうか。
★「そもそも、いつもの片付けだけでも面倒!」
仕事に育児に家事に一日翻弄され、「いつもの片付けをするのさえ面倒なのに・・・」という方も当然いらっしゃると思います。
そんな場合は、“ついで掃除”に加え“ながら作業”にしてしまえば、作業が捗るかもしれません。
好きな音楽を聴きながら
動画配信や音声配信を聴きながら
面倒な家事の時間を、半分、自分時間にしてしまいましょう。
手が止まってしまうような動画を見てしまうと作業が進まないので、耳だけで楽しめるコンテンツがおすすめですよ。
手間を減らす
何事もそうですが、手間がかかることはどうしても面倒に感じてしまうもの。
手間を減らすという考え方も、続けていくコツのひとつです。
ワークトップを拭き掃除する際に物が沢山置いてあると、物を移動させる手間がかかります。
出しっ放しにしてしまいがちな調味料類や調理器具などは、なるべく収納しましょう。
キッチンに物を置かなければ、拭き掃除が楽になるだけではなく見た目にもすっきりします。
また、キッチンリセットの手間を減らすためには、油跳ねガードなどの使用も有効です。
調理時の油は、目に見えている以上に広範囲に跳ねています。
油跳ねガードを使用すれば油汚れを最小限に抑えることができます。
食器洗いのついでに油跳ねガードも洗ってしまいましょう。
スモールステップで始める
人間、あれもこれも最初から全て完璧にやろうとすると続きません。
一気に100%を目指すのではなく、まずは無理のない目標を立ててみましょう。
例えば、「毎日シンク磨きだけは必ずやる」という1つのタスクを1週間続けてみます。
それが習慣化できたら、「ゴミ受けを必ず掃除する」というタスクを1つ追加。
目標以外の部分はひとまず目を瞑って、少しずつタスクを増やしていきます。
1週間継続を達成したら、次は1ヵ月を目標に。
そんな風に目標を立てて続けて行き、気づいた時には習慣化できていたら大成功です。
さいごに
「継続は力なり」という言葉がありますが、続けるのは簡単なことではありません。
好きでもないし楽しくもないことを習慣化するには、努力が必要です。
キッチンをリセットすることを目的と考えてしまうと、ただ家事の負担が増えるだけのように感じます。
でも、キッチンリセットの目的はその先。
気持ち良くスタートできる朝を習慣化することです。
不思議なことにキッチンリセットには、やればやるほど、やらずにはいられなくなるという魅力があります。
なぜなら、朝が楽だから。
キッチンをきれいに保てるのが気持ち良いから。
また、続けていくことで、1日分の汚れならいとも簡単に落とせると実感できるからです。
「毎日やらなければ」と、キッチンリセットがストレスになってしまっては本末転倒。
気持ち良くスタートできる朝を習慣にするために、まずは無理なく続けられる自分なりのキッチンリセット法を見つけてみませんか?