中性洗剤でできる! シロッコファンの油汚れの落とし方

レンジフードのお手入れ

自宅のお掃除の中でも、キッチンのレンジフードのお掃除は厄介で面倒だと感じている方は多いのではないでしょうか。

特にシロッコファンを外して、頑固な油汚れと格闘するのは大変ですよね。

ハウスクリーニングなど、プロの力を借りるのもひとつの手ですが、毎回毎回頼むのは費用がかさみます。

お手入れのポイントさえ押さえておけば、自分でもお金をかけずに案外できてしまうものです。

今回は、レンジフードのお掃除方法、特にシロッコファンの油汚れの落とし方を中心にご紹介します。

お手入れの頻度とタイミング

お手入れの期間が長くなればなるほど油汚れは落とし難くなり、掃除が大変になります。

汚れを溜め込まず定期的なお手入れをすることが、清潔なキッチンを保つ秘訣。

レンジフードの整流板やフィルター部分は、月に1回程度。

シロッコファンのお掃除をするのは半年に1回程度が目安です。

では、いつがお手入れに適した時期なのでしょうか。

キッチンのレンジフード掃除というと、年末の大掃除でもなければなかなか重い腰が上がらないかもしれません。

ですが、実はお掃除に適しているのは、油汚れを落としやすい暖かい季節。

寒い季節は油が固まりやすいのでなるべく避け、過ごしやすい季節にお手入れした方が作業がスムーズです。

レンジフードを掃除せずに放置しているとどうなるの?

長期間レンジフードの掃除をしていなかった場合、まず換気効率が悪くなります。

すると調理時に発生する油を含んだ水蒸気によって、キッチン周りや壁に汚れが付着しやすくなります。

長期間積み重なった油汚れによってファンの運転音が大きくなったり、固まって落とし難くなることも考えられます。

定期的なお手入れで、快適なキッチンを保ちたいものですね。

お掃除前の準備、注意すること

準備するもの

・ゴム手袋

・食器用の中性洗剤

・隙間洗い用のスポンジやスクレーパー(100円ショップなどで手に入ります)

・シロッコファンが入る大きさの容器(バケツなど)、またはゴミ袋2枚

・脚立、踏み台など

・製品の取扱説明書

油がついた金属部品の扱いは、滑りやすくケガをしてしまうこともあります。

必ずゴム手袋をしましょう。

また、レンジフードの下や、汚したくない床などには新聞紙を敷いておくことをおすすめします。

整流板、シロッコファンの素材に注意!

一般に油汚れを効率よく落とすには、アルカリ性洗剤が適しています。

また、重曹やセスキ水(炭酸ナトリウム)を使ったお手入れ方法を紹介しているサイトも多く存在します。

ただし、ここで注意が必要なのが家庭用レンジフードの材質。

家庭用レンジフードに使用されるシロッコファンや整流板は、アルミ製か亜鉛メッキコーティングされた鋼板製のものがほとんどです。

これらのものにアルカリ性洗剤や酸性洗剤を使用すると、変色したり、コーティングが剥がれてしまう恐れがあります。

重曹やセスキ水(炭酸ナトリウム)、油汚れ落とし用の洗剤は、アルカリ性、または弱アルカリ性。

食器洗い用の洗剤にも、弱アルカリ性や弱酸性のものがあります。

洗浄力は多少劣るかもしれませんが、シロッコファンのコーティングを傷めないためには、基本的に食器用の中性洗剤がおすすめです。

アルカリ性洗剤を使用する場合には、レンジフードの取扱説明書の注意書きをよく確認しましょう。

お手入れの手順

①部品を外す

まずはレンジフードの整流板、フィルター、シロッコファンなどの部品を外します。

部品の外し方は、製品の取扱説明書に準じて行いましょう。

シロッコファンが上手く外せない時は

説明書通りにやってもシロッコファンが外れない場合、油が固まっている可能性があります。

そんな時には、ドライヤーを活用するのがおすすめです。

動かしたい部分にしばらくドライヤーの温風を当てると、油が柔らかくなって外しやすくなります。

もしドライヤーを使っても外すことが難しい場合は、無理をせずにプロにお願いすることを検討してみてください。

②浸け置き

バケツなどの容器に、シロッコファンが浸かる程度に40~50℃のお湯を溜めます。

大きなバケツがない場合は、ゴミ袋を二重にしてお湯を溜めるのがおすすめです。

洗浄液はお湯:中性洗剤=10:1 程度の割合が目安。

ここにシロッコファンを30分程浸けます。

お湯が冷たくなってしまうとせっかく浮いてきた油が再び固まってしまうので、お湯が冷めきらないうちに次の工程へ進んでくださいね。

③こすり洗い

シロッコファンの羽の隙間は狭くて少々洗いにくいですが、1枚1枚洗っていきます。

この時、無理な力を加えてこすると塗装が剥がれてしまいます。

頑固な汚れは無理に落とそうとせず、浸け置きとこすり洗いを繰り返すことでだんだん落とすくらいの気持ちで取り組むのがおすすめです。

④すすぎ

ひと通り汚れを取り除いたら、すすいで洗剤と汚れを洗い流します。

すすぎにもお湯を使うと、残っていた油が再び固まらずに済みます。

ここでまだ汚れが十分に落ちていない場合、②~④を繰り返します。

十分に汚れが落ちていれば、次の工程へ。

⑤乾燥

汚れがきれいに落ちたら、最後に十分乾かすことも大事です。

クロスで十分に水気を拭き取るか、自然乾燥で乾かします。

水気が残ったままだと故障の原因になりかねないため、しっかりと乾燥させましょう。

最後に

レンジフードのお手入れのポイントとなるのは、次の3点です。

Point

〇 油汚れを浮きやすくするためにお湯を使う

〇 頑固な油汚れには、「浸け置き」と「こすり洗い」を繰り返す

〇 汚れを溜め込まず、定期的にお掃除する

一見、大がかりで面倒なレンジフード掃除も、ポイントさえ押さえておけば自分で出来ないものではありません。

通常は自分で掃除をするようにして数年に1度はプロにお願いする、なんて方法も良いかもしれませんね。

ぜひ、この記事を参考にチャレンジしてみてください。

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