「富塚の家」は共働き夫婦が子供の小学校にあがるのを機にスタートした住まいです。
日々の暮らしを「楽に・楽しくしたい」ということで一級建築士で宅建士でもある加藤と一緒に土地探しからご一緒させていただきました。

- 敷地面積
- 188㎡(約56坪)
- 建物規模
- 木造二階建 建坪/延床:約125㎡/123㎡(約38坪/37坪) インナーガレージ17㎡(約5坪)含む
- ご家族
- 40代子育て世帯
- 新築のきっかけ
- 子供が小学校にあがったため
- 住まいのこだわり
- 家事導線、日当たりと風通し、断熱
- 公的認定書
- ・認定長期優良住宅取得 ・認定低炭素住宅取得 ・設計住宅性能評価取得・建築住宅性能評価取得 ・BELS(ベルス)評価書取得
- 設計・監理、施工
- かとう建築設計事務所株式会社






【設計コンセプト】
土地探しから伴走、
「家事動線」と「不動産の出口」にこだわった住まい
「富塚の家」のコンセプトは「とにかく将来困らないこと」。
それは、建てる家だけのことではなく、メンテナンスやお金のこと、強いては将来家を処分することになったときのこと(不動産の出口)まで考えた家づくりということです。
具体的には、お子様が巣立ち夫婦二人になったさらにその先、自分たちも居なくなる時を想定した住まい。
将来、お子様がリノベをして使ってくれても良いし、そうでない場合は残ったお子様が簡単に売却できる家を目指しました。
そのためにも、公的機関の証明書を複数取得し、自分たちの建てた家が「どういう家」で「どういう性能」かを将来第三者に分かりやすく伝えれるようにしています。
子どもの成長を見据えた家づくり
新築のきっかけは、お子さまが小学校へ進学されるタイミングでした。
- 通学や生活リズムが変わる中で、家族みんなが快適に過ごせる家にしたい
- 家事の負担を減らし、仕事と家族の時間を両立させたい
- 夏も冬も快適に暮らせる住まいにしたい
こうした想いをもとに、住まいの計画が始まりました。

暮らしが楽に、楽しくなる住まい
土地探しから一緒に
「富塚の家」は土地探しからご一緒したお家です。
周辺環境や日照条件、将来の暮らしやすさを考慮しながら、将来売却するときに売却しやすいであろう高低差のない整形地で土地探しをスタートさせました。
建築士的には、高低差があっても不整形でも南面じゃなくても建築的な工夫で快適な住まいが可能ですが、ここはあくまで将来の売却し易さを優先。将来のことはわからないですが、あくまで「し易さ」というのがポイントです。
色々なご縁もあってご希望の土地と巡り合い無事に売買契約を済ませることができました。

家事動線を重視した間取り
毎日の家事を少しでも楽にするため、家事動線はもっとも重視したポイントのひとつです。
特に洗濯については、ランドリールーム内にファミリークローゼットを設けることで「干すから仕舞う」までの動線を短縮。さらに、乾いた洗濯物をハンガーにかけたまま収納できる「ハンガーtoハンガー」方式を採用し、家事の負担を大幅に軽減できるよう工夫しました。
LDKとつながる畳スペース
LDKの脇には畳スペースを設えています。
畳スペースはお子さまの遊び場や昼寝スペースとして今は使えますが、将来的には1階の寝室としても活用可能なように6帖の広さを確保。ライフステージの変化に合わせて長く使い続けられる設計にしています。


日当たり・風通し・断熱へのこだわり
明るく、風が通る住まい
浜松は比較的温暖な地域ですが、冬には「遠州のからっ風」と呼ばれる強い北西風が吹き込み、外の温度以上に寒く感じます。私たちは、そんな浜松特有の気候を考慮して設計をしています。
「富塚の家」は、南側と東側が道路に面した「南東角地」です。この敷地条件と浜松という地域特性を丁寧に読み解き、プランに反映させています。
たとえば、浜松の夏場の卓越風(※)は南~南南西。そこで南側に大きな開口部を設けることで、冬の日射しと夏の心地よい風の「入り口」を確保。室内に取り込んだ風は北側の畳スペースの窓(出口)からスムーズに逃がして風通しのよい住まいを実現しています。
一方で厳しい冬への設えも忘れません。西側にはお風呂やトイレ、洗面、ランドリールームなど水まわりを集中させて冬場北西からくる「遠州のからっ風」を遮るバリアのような役割を持たせました。また水まわりを一直線上に配置し家事動線をシンプルにかつ短くし家事の負担を軽減する機能的な住まいにもしました。
建物自体の断熱性能はよくなっていますが、力技だけに頼るだけでなく気候風土や地域環境を読み解き、設計者として建物としての基本的な設えは押さえていきたいと考えています。
※卓越風(たくえつふう):ある場所で、特定の季節に吹く最も頻度が高い風のこと。
断熱欠損をつくらない工夫
「富塚の家」では断熱性能にも細かな配慮をしています。
- 断熱材の入る建物外周部(断熱外皮)にコンセントやスイッチ、ダウンライトを設けない
- エアコンなど、どうしても必要な箇所は露出BOX型を採用
- ダウンライトの代わりはパンケーキ型の照明器具を採用
使い勝手を考慮しつつ性能を担保しようと思う試みです。なかなかすべての方を対象にするのには無理があると思いますが、こういうことが出来るのも注文住宅の醍醐味ですね。



完成後の暮らしを見据えて
家事動線、日当たり、風通し、断熱性能。
どれも日々の暮らしに直結する要素だからこそ、一つひとつ丁寧に検討しながら設計・施工を行いました。
ご家族の成長とともに、長く快適に暮らせる住まいとなってもらえることを願って今後もお付き合いさせていただきます。

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