
こんにちは加藤です。
先日、「自立のための3歩の住まい」第3回勉強会に参加させていただきました。
過去1回目、2回目も参加させていただきの今回3回目です。
「自立のための3歩の住まい」とは
静岡県が推進するプロジェクト。
静岡県立静岡がんセンターとファルマバレーセンター(静岡県医療健康産業研究開発センター)さんが事務局を務め、テーマは「人生100年時代に”介護のための住まいではなく、健康寿命が尽きた高齢者がどう自立して生きていくか”」ということ
個人的にはこの”介護のためではなく自立のための住まい”というところに惹かれて参加させていただいております。
私の勝手な解釈では「3歩の住まい」・・・自立した生活のフラッグシップのようなものと私は理解しています(本当のことは分かりませんが/苦笑)
現場の「生きた声」から見えた、移乗のリアル
今回の勉強会は、
- 福祉施設や高齢者住宅のリフォーム実例をご紹介
- 移乗機の実機のご説明
- 高齢者にどんな介助ができるかのグループワーク
などを学ばせていただきました。
特に印象深かったのは、グループワークです。
実際に介護の現場に立つ方々と直接お話しすることで、普段の設計業務ではイメージしきれなかった「生きた課題」に触れることができました。
介助の大変さランキングで移乗が上位にくること、被介助者が大きかったときのご苦労など、イメージはできますが、どれもなかなか実感として感じるのが難しいことです。実際の現場の方から話をお聞きするとズシッと腹に落ちてくる感覚がありました。

感銘を受けた「介助者の心持ち」
また、今回一番心に響いたのは、介助する方々の心持ちの高さです。
被介助者の人としての尊厳を考え、歩かない、食べないときでも被介助者さんに寄り添い、どんなに困難な状況でもあきらめることなく、どうにかしようと手を尽くすその姿勢に大変感銘をうけました。
「そんなの当たり前じゃん」という方もいるかも知れませんが、目の前の状況に実直に向き合い続けることは、そんな単純なことではないとおもったりします。私も環境は違いますが、建築の立場におきかえてみたりすると身につまされる想いでもあったりします。
これからの住まいづくりに必要なこと
勉強会では移乗の大変さを知ることができました。
また、建築的な空間の「可変性」の必要性も感じました。
「自立して生活している時」と「介助が必要な時」では、求められる空間の広さや機能が変わります。
基本は自立した生活・・・普段の心地よさを主軸に置きますが、ヘルパーさんなどが来た時の作業性も考えたい、どう両立させるか。
「可変できる何かしらの工夫があればよいな」・・・「何かしらの工夫」おそらくそれは一人ひとり違う気がします。
そしてそのためには、やはり一人ひとりと対話を重ね、その時々の最適解を丁寧に見つけていくこと。そして我々設計者はそれに対応できる”3歩の住まい”のような知識や技術を身につけておくこと。それこそが、住まいづくりにおいて最も大切なことなのだと再認識しました。